3.11以降のエクステリア&ガーデン

3・11東北・関東での大震災後、被災された方々へ向けての言葉でのメーセージ、義援金、現地でのボランティア活動等々、皆さまが一丸となって復興活動に取り組まれておられることに陰ながら応援させていただいております。しかし、私たちエクステリア業界にいるものにとって今後、取り組まなくてはならない課題は多々あると感じております。

3.11以前と以降のエクステリア&ガーデンのデザインに変化が無ければ我々は震災から何も学ばずにこの先もただ以前と同じように仕事を続けていくのみになるのでしょう。

地震で倒れた塀により死者や負傷者が増え、復旧車両の妨げになったとしても、この先も道路沿いにコンクリートブロックの塀を高く積み上げていくのでしょうか?
節電を覚悟して暮らしていく中、この先も土の部分をコンクリートで舗装し、輻射熱を増産し続けるのでしょうか?

私自身、まだ答えがみつかっていません。
なぜならこれらのことは今まで私たちエクステリア業界では『お金になる工事』だったからです。

震災から4か月たった現在でもエクステリア商材メーカー各社から皆さまエンドユーザーに向けてのメッセージは何も発表されてないものと認識しています。

ドイツ、ブラウン社(シェーバーとか有名ですよね。)のプロダクトデザイナー、デゥーター・ラムズ氏の言葉『良いデザインの10ヶ条』の中の9番目に『良いデザインとは環境への配慮とともにある。』とあります。

私は良いデザインを追求したくてこの仕事をしています。もちろん生活するための『お金』も必要ですが、お金を稼ぐだけなら他のことでもできますよね。

『環境への配慮とともにあるエクステリア&ガーデンのデザイン』
このことをエクステリア業界の人たち、同業、異業種の人たち、もちろんお客様である皆さまたちとも今後は真剣にお話していかなくてはならないと思っています。