修行時代を思い出す。

先日のブログでご紹介させていただきました、

 

私に『作法の大切さ』を思い出させていただいた施主様の手水鉢を据えました。

隣の照明が30cmくらいの高さですので、手水鉢が形、品良くこぢんまりとしているのが見てとれますね。

 

手水鉢を据え付けるとき、

まず水穴の周りに少し凹んでいる箇所があるので、それを見つけます。

それを前側に向けて置き、鉢の上の平らところを少し前に傾けます。仮置きしたら水穴に水が溢れるまで少しづつ溜めていき、溜まりきったところで、真っ先に凹んでいる箇所から水が伝い落ちてきたらそこで傾きを決めて、鉢底の周りを土で固めて完了です。

 

この手順は私がまだ20代の頃、

埼玉県の秩父市で親方に教えていただいた据え付け方です。

10数年ぶりに手水鉢を据え付けていた私の脳裏に聞こえていた親方の、『そーじゃねぇだんべ!ちっとこっち向けてみぃ!』 『よし!これでよかんべよぉ!』という声は、親方に教えていただいていた時代を思い出していたからなのか、それとも久しぶりに職人気質に戻り、胸の内で祭りの時の掛け声のように調子をとりながら作業していたからなのか・・・。

 

和の庭を作るときは、やはりいつも親方を思い出します。

 

久しぶりに、会って話がしてみたくなりました。

 

いつまでたっても親方が怖い私ですが(笑)

 

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