木陰は大切なのに・・・

昨日のブログで

『木の下は夏でも涼しい』という内容を書いたのですが

今朝の通勤途中、不思議な光景を目にしました。

 

残暑厳しいこの時期に、

街路樹がすでに剪定されています。

場所は岡山市中心部の道路沿いなのですが

この街路樹は、夏の日差しを遮り、

歩道を歩く人に木陰を提供することすらできなくなってしまいました。

 

いかなる理由でこの時期の剪定?

今年の夏は雨が少ないので、葉っぱを落として木が弱るのを防ぐ?

台風の季節、葉が生い茂っていると風で倒れる心配があるので

前もって葉を落とす?

クモの巣のごとく張り巡らされた電線に風で揺れた枝が

悪さをするのを防ぐ?

 

昨日のブログで、都会で暮らしていても

木の下はオアシスですよね・・・

と書いたのですが、そのオアシスが夏の勢力が弱まる前に

無くなってしまいました。

 

街路樹たちのほうでも、まだまだ暑いこの時期に

葉っぱを落とされ、いきなり直射日光が幹を

焼き付けるようになり驚いていることでしょう。

 

百歩譲って、どうしても剪定するべき理由があったとして

景観を整えるという観点からみたら、この仕上がりはどうでしょう?

 

植木職人時代、親方から

剪定した家のお客様に『さっぱりしましたね。』

と言われたら、馬鹿にされたと思え。

『綺麗になりました。』と言われたら褒め言葉だ。

と教わりました。

 

例え公共の仕事とはいえ、この剪定の『さっぱり感』は

あまりにもやっつけ仕事に見えてなりません。

公共の仕事だからこそ、

職人さんが暑い中、汗水流して作業するのだからこそ

仕上がった時には、誰が見ても納得し、

『綺麗な街並みになったね。』と

言えるような仕上がりがいいですよね。

これは、一人の納税者の個人的な意見ですけどね・・・

 

作業された職人さんには同情いたします。

いい仕事したいのはヤマヤマですよね・・・

美意識の無い上からの指示、辛いですよね・・・

お疲れ様でした。