海の駅なおしま

写真は、直島のフェリーターミナル

『海の駅なおしま』を写しているのですが

確認することができますかね?

撮影が下手ですみません (笑)。

 

海の中にコンクリートの護岸があり、車が停まっている上方に

薄くて白い線が横に伸びていますが、これが屋根です。

  この写真はフェリーから撮っているのですが

景色に溶け込んでいて目立ちませんよね。

この『目立たない』ところが私は好きです。

 

この建物は、世界的に注目されている

『SANAA』の作品です。

長方形の大屋根の下にはガラス貼りの待合室があり、

キップ売り場、お土産売り場、待合スペース

イベントホール、カフェ等があります。

フェリーを待っている人や車は大屋根の下で待機できますので

日差しの強い時期には助かりますね。

 

写真をよく見ると、大屋根の高さが周りの民家より

低く見えることに気づきます。

以前の待合室はコンクリートブロックを積んだような

本当に小さな建物でした。

それはそれで風情がありましたが、

立て直すにあたって面積を広げて大きな建物になるけど、

島を訪れた旅行者や以前から暮らす島民のかたに違和感の無いように、

風景に溶け込まそうとした意図が汲み取れます。

 

同じ直島にある安藤忠雄さん設計のベネッセハウスも

遠くから見ると、山の稜線から少し覗いている感じで、

島の風景に溶け込んでいます。

直島に点在するアートも、目立たないように

島の風景を壊さないように配置されています。

 

私にとって直島はデザインのお手本のような島です。

私がエクステリアの設計をする際も

街並みに溶け込むように、

エクステリアが家より目立つことの無いようにと

注意してデザインしています。

そして使いこむほどに

なぜこの素材が選ばれていたのか、

なぜこの動線だったのかがわかっていただければ嬉しいなあ・・・

と思っています。